星空が輝く時
□はじまり
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「ママ、ジャングルジム登ってきてもいい?」
「うん。でも気を付けてね?」
「はぁい。」
その日。
「一番上まで登ったら、むすめのことほめてくれる?」
「もちろん。でも無茶しないってママと約束したらね?」
「する!」
よくわからないことが起こった。
「(無茶しない、でも頑張って登る、ママとの約束・・・!)」
すごく時間かかって、登り切ったら。
「ママ!むすめ登れたよ!!」
ママに知らせようと思って、振り返った。
「・・・ママ?」
でも、返事はなくて。
よく見たら、ママは地面におねんねしてた。
なんでかわからないけど、ママの周りに人がたくさんいた。
「もぅ。こんなところで寝ちゃダメなんだよぉ。」
そう言ってママに駆け寄ろうとしたら、近くにいた近所のおばさんに抱きしめられた。
「ダメ、ダメ・・・今はダメ。ごめんね・・・!!」
「え・・・。」
そして、それからママは・・・
帰ってこなかった。