星空が輝く時
□大好きだよ
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ジリリリリリリリ
「ん・・・6時・・・。」
まだボーっとする頭で時間を確認する。
まだ寝ていたいという体にムチを打って自分の身支度をする。
「げっ。卵の賞味期限切れそう・・・。今日はオムレツだな。」
パンをトースターに入れつつ、卵を丁寧に溶いていく。
ただいまの時刻、6時30分。
「うん、今日も間に合いそう。」
手慣れたもんだ。
これを毎日やってた名無しさんの苦労がよくわかる。
『ふぁーあ、おはよう名無しさん。』
『あっ、俊くんおはよう!』
『相変わらず早いね。』
『ママなんで!』
「・・・・・・。」
名無しさん・・・。
自然と卵を溶いている箸に力がこもった。
ごめんな。
また守れなくて。
あのとき俺が、そばにいられたら・・・!!