星空が輝く時

□優しさ
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「てっぺー!」


「むすめー、元気だったかぁ?」


「よ、木吉。お疲れ。」


「お疲れさまです。木吉先輩。」


「お疲れ伊月、黒子。」


「てっぺー、むすめにもー。」


「お、はいはい。むすめもお疲れ。」




木吉に抱っこされて満足そうにしてるむすめ。


こいつは本当に木吉が好きだ。


木吉といるむすめは笑顔が多くて、見てて安心する。




「てっぺー、ひゅーがはー?」


「呼んだか?」


「あ、ひゅーがー!」


「わっ!・・・と、急に飛び乗るなダアホ!」




ちゃんと注意しつつも、日向もむすめをかわいがってくれている。


すると日向と目が合った。


何か言いたげな顔をしている。


それを察してか、木吉がむすめを日向から抱き上げた。




「腹減ったから先注文してるなー。」


「あ、僕も一緒に行きます。先輩たち、何食べますか?」


「ん?あぁ、なんか適当に頼むわ。」


「俺も。木吉、むすめには極力健康そうなものな。」


「ファストフードに求めるもんじゃないだろ?まぁわかったよ。」




そう言って先に店内に入る三人。


しばらくして、日向が口を開いた。




「・・・まだ、捕まってないのか?」


「・・・うん。」




そういえば、日向にはまともに話してなかった。


聞いてこないのもあったけど。


まぁ、それが日向なりの優しさだったんだろう。
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