星空が輝く時
□パパがいてくれる
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「あー!疲れた。」
「ぼ、僕も・・・限界です。」
「ったく情けねぇな。木吉、1on1しようぜ。」
「はは、元気だな日向は。」
夕食食べて、しばらく2on2をしてむすめのいるベンチに戻った。
日向はまだ物足りないみたいで、これから木吉と1on1。
「パパ、むすめもボールで遊びたい!」
「うん、いいよ。」
むすめに予備用に持ってきたボールを渡す。
ボールをキャッチしたむすめの体は、やっぱりまだ小さくて。
さっきの黒子の話を思い出した。
『泣いちゃいました、むすめちゃん。』
『え、なんで・・・』
『店内にいた親子が偶然目に入ったみたいで。母親に甘えてる同じ年くらいの子を見て。』
『あ・・・。』
『強がってるように見えるけど、やっぱり我慢できなくなってしまったみたいです。』
そうだよな。
寂しいにきまってるよな。
俺に心配かけないために。
「全く、そういうとこばっかり名無しさんに似て・・・。」
「伊月先輩・・・。」