陽だまり
□Episode2
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「あー!みょうじさんみっけー!おーい、水戸部ー!いたいたー!」
「(え・・・だれ?)」
「みょうじさん、マネージャーになんない?あ、俺バスケ部の小金井!こっちは水戸部ー。」
一体・・・
「俺、木吉鉄平!バスケ部、入んね!?」
「(か、顔・・・近っ!)」
一体私が・・・
「こら待てみょうじ−−−−−−!!!!」
「ひゅ、日向くん!なんで今クラッチタイム!?」
「(え!?なんであのメガネの先輩追いかけてくるの!?)」
何をした・・・!?
「はぁはぁ・・・・はぁー・・・。」
逃げ切った・・・かな?
やっとの思いで逃げ切り、最終的には屋上に身を潜めることにした。
前にノートを届けてくれた先輩に「バスケ部に入ってほしい」と言われて以降、ここ毎日他の部員の先輩方に追われる日々だ。
「(でも、これでいいんだよね・・・。)」
そうだ、間違っていない。
帝光のときだって、みんなに危害が及ぶ前に自ら去ったんだ。
私は・・・人と関わっちゃいけない。