陽だまり
□Episode5
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「え!?みょうじさん家って神社なの!?スゲーな、水戸部!!」
「(コクリ)」
【正確にいえば私のおじさんの家にお母さんと二人で住みついたって感じですけどね。】
「みょうじ、疲れてないか?」
【大丈夫ですよ日向先輩。先輩こそ大丈夫ですか?】
「なまえー、あめちゃんいる?」
【いただきます、木吉先輩。】
「みょうじ、帰りに俺と黒子とでマジバーガー寄って帰ろうぜ。」
「火神くんがおごってくれるそうですよ。」
【え、ほんと!?】
「な、黒子てめっ・・・まぁいいけどよ。」
「ほんと男子って単純よねー。なまえちゃんが来ただけで練習のやる気が違うわ。」
【え、きっとそんなことないですよ!】
最近、みょうじは毎日のように部活に顔を出してくれる。
部員たちとも大分打ち解けて、本当に楽しそうに過ごすのを見て安心した。
それに木吉と監督はもう名前呼びだし・・・。
「・・・・・・。」
なんか、あまりいい気分ではないな。
なんでだ?
「おーい伊月ー、一年が呼んでるー。」
「おー。」
・・・っと、もうこんな時間か。
心の高鳴りを隠し、俺は廊下に出た。