陽だまり
□Episode11
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「なまえちゃん、なまえちゃん。」
「?」
「男子はみんな、寝ちゃったわね。」
「(コクン)」
私の左隣にいるリコ先輩がそういう。
合宿当日。
電車に乗り込んですぐに寝てしまった部員たち。
「全く。さっきまでなまえちゃんの隣争奪戦で騒いでいたのが嘘みたいだわ。」
【真剣でしたよね・・・(笑)】
「ほんと。」
トンッ
「・・・?」
右肩に重みを感じて右隣を見る。
「あらあら。せっかくなまえちゃんの右隣確保したのに・・・もったいないことするわね、伊月くん。」
【も、もったいないって・・・先輩( ̄∀ ̄;)】
「ほんとじゃない。ま、でもある意味隣満喫してるって感じ。」
「・・・?」
「だって、なまえちゃんの肩にもたれかかって寝てるのよ?普通男女逆でしょ。」
【まぁたしかにそうですね(笑)】