いつでもそばに・・・
□奇跡を信じて
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『ねぇ黄瀬くん。私って必要かな?』
『?なんスか急に。』
『だって、みんな試合や練習頑張ってるでしょ?』
『なまえっちだってマネージャーの仕事頑張ってるじゃないっスか。』
『私はさつきみたいに情報収集や分析能力長けてないし・・・。だから、必要かなって。』
『なんだ・・・そんなこと気にしてたんスか?』
『だって、みんなからしたら私って必要なさそうじゃない??』
『そういえば・・・いなくなって初めて大切さがわかるって言うっスよね。』
『な、なに?私にいなくなれって言うこと・・・?』
『違うっスよ!!なまえっちがいるのが当たり前だから、大切さが分かってないだけじゃないスか?』
『私がいなくなったら・・・か。あいにく、その予定はないけどね。』
『当たり前っス!俺たちはずっと一緒っスよ!!』
なまえっち・・・なんでっスか・・・?
予定ないって・・・言ってたじゃないっスか・・・。
大切さがわかるってもんじゃない・・・。
心にすっぽりと穴が開いたみたいっス。
なまえっちは生きている・・・なのに、なんでこんなにも心がザワつくんスか?
いや、生きているからこそ・・・かもしれない。
生きているのに、いつものなまえっちはいない。
高校へ進学しても、新しい環境になっても、なまえっちの存在は消えなかった。
みんなもきっと、同じ気持ちっスよね・・・?
主将・・・。
青峰っち・・・。
緑間っち・・・。
桃っち・・・。
黒子っち・・・。
そして、紫原っち・・・。
あの時一緒にいたメンバー全員が責任を感じているんじゃないっスか?