あの空の下で
□episode3
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放課後、言われた通り体育館に向かった。
すると、赤司くんが私を見つけ駆け寄ってきた。
「やぁ、時間通りだ。」
「遅刻はしません。」
「今日は見学をするといい。どういったときに何が必要か、選手たちを観察していればわかるだろう。」
「はい!」
赤司くんに言われた通り、邪魔にならないところを歩いて見学。
帝光中は強豪らしい。
1軍2軍3軍と、強さ別に分かれている。
「こんにちは。みょうじさん・・・だよね?」
「え、あ・・・はい。」
桃色の髪色の女の子に話しかけられた。
女の子・・・。
きっと、私の噂も知っている。
失礼だったけど、反射的に数歩後ろに下がってしまう。
「あ!怖がらないで!!みょうじさんが他の女の子たちに色々言われてるって私知ってるよ?」
尚更後ずさり。
この子にも、何か言われるんじゃないかって。
「みょうじさんは、何も悪くない!!」
「え・・・。」
「悪いのは他の子の方。みょうじさんばっかり狙ってる。私は、味方だよ!」
こんなこと言われたこともなかった。
信じるべきか信じないべきか。
罠かもしれない・・・とまでも思った。
でも、その子の目はあまりにも真っ直ぐすぎて。