それぞれの未来へ

□第4話
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子供に事実を伝えることは難しい。


この職に就いて最初にぶつかった壁だ。


頭をひねらせて、一つの単語を導き出す。




「プロポーズ、ですかね?」


「え、プロポーズされるの!?いいなぁ!」




よかった、伝わったみたいです。




「その人は、笑顔がすごく輝いているんです。」




『テツくん!』


『黒子くん!』




「あと、みんなが傷つきあうのをとても嫌います。」




『やだ・・・もうやめよ?むっくん、赤司くん・・・。』


『・・・うん。敦にもちゃんと解決してから話そうと思ってたんだけど、それができなくて傷つけちゃった・・・。』




「すごく心配性なところもあるんですけど・・・」




『みどりん!赤司くんは!?あと・・・大ちゃんもかばったときにケガしちゃってなかった!?』


『ケンカは、したらダメだよ?』




「でも・・・」




『笑い合おうよ!むっくんやきーちゃんや・・・みんなと!!』


『ちゃんとわかってるよ、赤司くんのこと信じてるから・・・。』




「すごく、僕たちのことが大好きなんですよ。」
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