あの空の下で
□episode1
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「そういえば、さっき先客って言ってたけど・・・。」
「オレもこの場所、よく来るんだー。」
「紫原くんも?」
「じゃあ・・・なまえも?」
「うん、ここに来るとすごく落ち着くの・・・。」
そっか・・・紫原くんもここに来るんだ・・・。
じゃあ結構放課後、会えたりするのかな・・・。
紫原くんを見ると、顔を赤くして目をそらしている。
どうしたんだろ・・・赤いのは夕陽のせいかな?
「あ。オレそろそろ行くー。」
「うん、わかった。」
「またね、なまえ。」
「バイバイ、紫原くん。」
中学に入って、こんなに人と話したのは初めてだろう。
同時に、すごく楽しかった。
彼が学校にいるってだけで、嫌だった学校も少しは楽しくなるかな?
また明日、彼と会えますように・・・。
完!!