あの空の下で
□episode2
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他の男子と違ってオレはそういうのに興味がないから、女子が話す噂の方が耳に入ってくる。
日が経つごとに、みょうじさんに対する悪口や噂はひどいものになっていった。
「あたし見ちゃったんだけど、みょうじさんお昼一人で屋上行って弁当食べてるんだって!!」
「あーあたしもそれ見た!やっぱ友達いないんだって!!」
「他の女子もきっと私達と同じこと思ってるんだろーねー。」
「ちょ、友達ならいるってw男わんさか!!」
「うけるーーーーwww」
そんな噂ばかり聞いていたせいか、見たこともないみょうじさんの姿を勝手に想像していた。
髪はー・・・金髪?
化粧とかしちゃってたり?
制服乱れてたり?
他の人はそんな女子がいいんだー・・・へー。
一目見てこいつタイプじゃないとか分かるもんじゃね?
それなのに寄ってたかってそんなギャルっぽい子がいいんだ。
今の男子ってそういうタイプが好きなの?
まぁオレに恋愛なんて関係ねーけど。
第一まともに恋愛したことねー奴が口出すなって感じかもー。
「なぁ紫原はみょうじさんに興味ねぇの!?」
クラスの男子が話しかけて来た。
しかもよりによってみょうじさんの話題。
オレはめんどくさそうに顔をあげて「んー・・・ない」とだけ言った。
「見てみろって!オレ写メってきたからよ!!」
写メる?
なにそれ盗撮かよ、趣味わりー。
どうせ金髪とかだろー。
そう思っていながら携帯に目をむける。