あの空の下で
□episode3
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「・・・急にそんなこと言われても困るよね。でも、少しずつでいいから仲良くしていきたいな・・・なんて。」
「・・・ありがとう。」
「え?」
「私・・・女の子にそんなこと言われたの初めてで・・・。」
「〜〜〜っ!可愛い!!」
「っ!?」
急にその子が抱き着いてきた。
そして、耳元で言った。
「こんな優しくていい子なのに・・・みんなはおかしいよ。」
「・・・っ。」
「あ、そういえば自己紹介してなかったね!」
私からパッと離れ、笑いながら言った。
「桃井さつきです!さつきって呼んでね。」
「みょうじなまえです。私も名前でいいよ?」
「ダーメ!じゃあ・・・なまえちゃんって呼ぶね!!」
初めて仲のいい友達という存在が出来たのかもしれない。
さつきもマネージャー希望で見学だったらしい。
少しずつ、少しずつだけど・・・私の居場所ができてきたみたいで。
すごく、嬉しくて・・・安心した。