あの空の下で
□episode6
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今日の部活は練習試合。
他の1軍の人たちも見てれば、マネージャーも見てる。
いつもは楽しくないバスケを適当にやってる感じだけど、今日はなんか違った。
なまえが見てるって分かってるからかも。
相手は今までずっと1軍だった上級生5人。
こっちは入部して昇格した1年。
オレと赤ちんと峰ちんとミドチン。
あと1人は・・・知らない、上級生?
「試合開始!!」
ジャンプボールはもちろんオレ達のもん。
オレが弾いたボールがさっそくミドチンに渡ってシュートを決めた。
それと同時に歓声。
そして上級生からの冷たい視線。
なんなの?
決めちゃ悪いわけ?
上級生が勝つように・・・なんてなってるわけねーじゃん。
特に帝光は、実力でしょ?
そこからはどんどん差が広がるばかり。
峰ちんが決めたり、オレがディフェンスで守ったり。
「おいおい・・・今年の1年、やばくねぇか?」
「あぁ・・・さすが昇格試験で上がってきたって感じ。」
「1年が勝っちゃうんじゃね?」
「だな。差広がってるし。」
観客席からこんな声が聞こえてくる。
そんなの当たり前じゃん。
勝てないわけがないしょ。
「第1Q終了!!」
審判の声に選手たちが一時休憩する。
そこになまえが来た。