あの空の下で
□episode7
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「み、緑間がシュ、シュシュって・・・ククク・・・!!」
「み、みどりん・・・可愛いよ・・・アハハ!!」
「うわー、ミドチンきもー(笑)」
「緑間・・・お前・・・(笑)」
「なっ、赤司までもか!!」
「あ、私もかに座だよ?」
この一言で、全員の視線が私に集まった。
「このシュシュ絶対なまえちゃんの方が似合う!!なまえちゃん後ろ向いて!髪縛ってあげる!!」
「ちょ、おい桃井!なにするのだよ!!」
「緑間が付けてるより、なまえに付いてた方がシュシュも喜ぶだろ。さつきやってやれー。」
「絶対なまえの方が似合うしー。」
「元々男が身に付けるものではないからな。」
「み、緑間くん。ごめんね、私が余計なこといったから・・・。」
「・・・そんなことはない、教室にもう一つあるから俺はそっちを身に付ける。」
そう言うと、緑間くんは足早に教室へと戻って行った。
「私・・・余計なこと言っちゃったかなぁ・・・。」
「ちげーよ、緑間はツンデレだからなー。」
「なまえが同じかに座だと知って嬉しくなったんじゃないか?」
「だねー。じゃないと必死にラッキーアイテム取り返そうとするし。」
「だから、なまえちゃんは悪くないよ!・・・よし、できた!うん、やっぱ可愛いーーーー!!」
私に向けて携帯のカメラを連写するさつき。
少し、恥ずかしい・・・。
「似合うぞ、なまえ。」
「ありがと、赤司くん。」
「ほー・・・噂されるだけあるなー・・・。」
「大袈裟だよ青峰くん・・・。」
「可愛いよ、なまえ。」
「・・・っ!///」
紫原くんの言葉は、みんなの言葉みたいに聞こえなかった。
紫原くん本人は何も思わないで言ったんだと思う。
でも、みんなの言葉より何倍も嬉しいのはなんでだろう?