あの空の下で
□episode7
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「なまえちゃんなまえちゃん!」
「さつき?」
放課後、部活の休憩時間。
私は紫原くんと話していた。
そのときさつきに呼ばれたのだ。
「なに?さつき?」
「ちょっとこっち来て!むっくん、なまえちゃん借りるね!」
「ん?んー、いーよー。」
さつきに連れられ、私たちは体育館から出た。
「どうしたの?」
「なまえちゃんさぁ・・・むっくんのこと好きなの?」
「・・・え!?///」
「赤くなってる!可愛いー!!」
好き?
紫原くんを・・・好き!?
そう考えたことはなかった。
「ど、どうなんだろう・・・。そう考えたことはなかったかも・・・。」
「え、そうなの?なまえちゃん、今日のむっくんの『可愛い』って言葉に顔赤くなってた気がしたから。」
「うー・・・。」
好き・・・なのかな?
でも、たしかにドキドキしたりした。
恋の感覚に、限りなく近い。
「ドキドキ・・・する?」
「・・・(コクン)」
「もっとたくさん話したいって・・・思う?」
「・・・(コクン)」
「・・・恋だね!」
「えぇ!?///」
さつきの言う通り、恋なのかもしれない。
赤司くんたちと話すときは、こんなドキドキしたりしない。
紫原くんは特別で、違う感情。