あの空の下で

□episode7
3ページ/4ページ






「なまえちゃんなまえちゃん!」


「さつき?」




放課後、部活の休憩時間。


私は紫原くんと話していた。


そのときさつきに呼ばれたのだ。




「なに?さつき?」


「ちょっとこっち来て!むっくん、なまえちゃん借りるね!」


「ん?んー、いーよー。」




さつきに連れられ、私たちは体育館から出た。




「どうしたの?」


「なまえちゃんさぁ・・・むっくんのこと好きなの?」


「・・・え!?///」


「赤くなってる!可愛いー!!」




好き?


紫原くんを・・・好き!?


そう考えたことはなかった。




「ど、どうなんだろう・・・。そう考えたことはなかったかも・・・。」


「え、そうなの?なまえちゃん、今日のむっくんの『可愛い』って言葉に顔赤くなってた気がしたから。」


「うー・・・。」




好き・・・なのかな?


でも、たしかにドキドキしたりした。


恋の感覚に、限りなく近い。




「ドキドキ・・・する?」


「・・・(コクン)」


「もっとたくさん話したいって・・・思う?」


「・・・(コクン)」


「・・・恋だね!」


「えぇ!?///」




さつきの言う通り、恋なのかもしれない。


赤司くんたちと話すときは、こんなドキドキしたりしない。


紫原くんは特別で、違う感情。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ