あの空の下で
□episode8
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昼休み。
やっと全て剥がし終わった。
「みんな、お弁当食べよ?なまえちゃん、保健室にいるみたいだから行こうよ!」
各々教室に戻って弁当を取って、保健室に向かう。
一番最初に着いたのはオレで。
「・・・なまえ?」
「あ、紫原くん!おはよう!!」
・・・あれ?
元気そう?
「どうしてここって分かったの?」
「桃ちんがここって・・・。」
「みんな来てくれるの?」
「う、ん・・・。」
「そっかー楽しくなるね!!」
なんで笑ってるの?
一番辛いんじゃないの?
無理しないでよ・・・なまえ・・・。
帰りまでなまえは元気だった。
途中で帰ったりもしないし、部活にも参加した。
いつも通りのなまえで。
帰り道。
二人きりになったから、オレは聞いた。
「ねぇ、なまえ。辛くねーの?」
「ん?あ、今日のこと?まぁ・・・ずっと気にしてたらどうしようもないからね!」
いつになく前向き。
けど、違うよ。
オレが聞きたいのは、そんなんじゃない。