あの空の下で
□episode9
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「そろそろみなさんが来る時間ですね。」
「あ、うん!」
「それでは、僕も着替えてきます。」
そう言うと彼は更衣室の方へ向かう。
「待って!!」
「・・・?」
彼はゆっくりと振り向いた。
聞いておきたいことがあった。
「名前・・・名前は!?」
私に優しい眼差しを向けてくれた彼の名前を知りたかった。
みんなみたいに、優しい人がいて嬉しかったから。
「1年の黒子テツヤです。」
「黒子・・・くん・・・。」
そいうと黒子くんはまた歩きだす。
私はその背中に向かって言った。
「黒子くん!いつか・・・いつか1軍に来てね!!」
「・・・っ!みょうじさん・・・。」
「1軍の1年生・・・みんなすごくいい人達なの!黒子くんみたいに、私のこと認めてくれた人達がいる!!」
「・・・・・・。」
「だから・・・いつか一緒にみんなとコートに立ってね!応援してるから!!」
「・・・はい、ありがとうございます。」
黒子くんは、最後に笑って行った。
私も強くならなくちゃいけない。
紫原くんやさつき、青峰くん、緑間くん、赤司くん・・・そして、黒子くん。
みんながいる。
私は弱気でいちゃいけないんだ。
みんながいるから、気持ちを強くもって頑張ろう。
そう心に誓った。
完!!