あの空の下で
□episode12
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着替えようと思って制服に手を伸ばしたら、手紙があることに気づく。
「(なんだろー。)」
桃ちんからだった。
放課後、部活終わりに体育館に残ってろって。
「峰ちん、なんか知ってる?」
「俺なんも聞いてねーし。呼ばれたのお前だけだろ。」
「ふーん。」
桃ちん関係だとなまえかな。
相談したのかな。
苦しくなる心臓。
オレだって、好きでこうしてるわけじゃない。
「・・・?」
好きでこうしてるわけじゃない・・・?
なんでそんなこと思った?
赤ちんに自ら協力しといて。
「・・・わけわかんねー・・・。」
「紫原、早く行かなければHRが始まるのだよ。」
「うんー。」
すぐに着替えて教室に向かう。
モヤモヤする。
イライラする。
自分の感情がわけわかんない。
なんていうんだろ。
心臓ズキズキして。
嫌なことばかり頭に浮かんで。
ほんともう・・・
「何なんだよ・・・。」