いつでもそばに・・・

□二人なら
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2年前、なまえちゃんから預かったあの手紙を持って家を出た。


むっくんが帰ってきているという情報が入ったのは4日前。


すぐには届けに行かなかった。


今日・・・今日渡さないと意味がないとおもったから。


今日は・・・むっくんとなまえちゃんが結ばれた、3年目の記念日。


もともと2年前のこの日に渡す予定だったもの。


・・・なまえちゃん自らの手で。




数十分間歩くと病院が見えてくる。


入ると私はナースステーションに行き、病室を教えてもらう。




・・・なまえちゃんの病室が開いている。


きっと、むっくんがいる。


手紙を持つ手に自然と力が入る。


きっと、この手紙にはなまえちゃんのむっくんへの想いが綴られているだろう。




「大丈夫かな・・・。」




この手紙には何が書いてあるのだろう。


もし、内容しだいではむっくんが前のような状態になってしまったら・・・。


もう、あの時のむっくんの姿は見たくない。


私の左手は手紙を開けようとしていた。


・・・ダメ。


私が見ていいものじゃない。


・・・でも、もしむっくんが前のような状態になってしまう内容だったら?




「確認だけなら、いいよね・・・?」




左手に力が入った。
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