人生ゲーム

□第一章
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「円堂君!早く早く!!」

「おぅ!!わりぃ、寝坊して……、」

「もう…、ほら!皆もう乗ってるから……」

「あぁ」


秋に急かされ、慌ててバスに向かいさっきよりももっと早く走った。


今日は、イナズマジャパンや他のチームで遊園地へ行くらしい。


なんでも、

夏未が知り合いから団体客用の招待券(ホテル付き)をもらったとか…


とりあえず、今は試合とか何も予定がないから

監督も「息抜き」として、許可してくれたらしい。


俺はバスに乗る。


「遅いぞ、円堂!!」


染岡が席から身を乗り出し言った。


「あぁ、わりぃ!!昨日わくわくして眠れなくてさぁ……」

「まぁ、お前らしいか……」

「小学生みたいだな」


豪炎寺が溜め息をつき、鬼道は苦笑いをしていていた。

本当なんだって。


「あははー」


俺は笑って、椅子に座った。


笑いながら座る俺を見て夏未が


「全員そろったかしら?じゃあ、行きましょう」


それを合図に、
バスはゆっくり動き出した。


遊園地に着けば、
チケットをくれた人に会えるらしい。

俺はわくわくしていた。
これからなにが起こるかなんて分かるわけなかった。






さっき秋から聞いた話、
遊園地には一之瀬や土門も来てるらしい。

久しぶりに一之瀬達に会えるんだ。


すっげぇ、
わくわくするだろう…!


.


「ふふ、」

「?、木野先輩どうしたんですか?」

「円堂君、すごく嬉しそうだから…」

「そうね、久しぶりに会えるんだもの」

「なるほど!そうですね」


.


マネージャー達が、
そんな話をしていたことを

俺は知らない。


「楽しみだな!」

「そうだな」


鬼道は頷いた。


「一之瀬達、元気かな?」


風丸も楽しみなのか、声が弾んでいるのが分かった。


「もしかしたらいないかもよ?」

「木暮君!!」

「キシシ、」


それは、

平和なバスの中。


.

.

.

.

.

.

.

.


「早く来ないかなぁ?」


.


「早く遊びたいなぁ。」


.

.


無邪気に笑う。


.

、、
彼らが来るのを


.


「まだかな?まだかな?」


.


無邪気に待っている。


.

.

.


「あ、」


.

.

.

.

.


「来た♪」
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