人生ゲーム

□第二章
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色とりどりに輝く、可愛らしいお菓子。……それが無様に床に散らばっていた。


「………」


すべての音が止まったかのように静まり返っている。

しかし、よく耳を澄ますと…
規則正しい呼吸音がしていた。


「…すぅ……」


誰の呼吸音かは分からない。


皆が寝ている様子を静かに見つめている……


…少女。


しばらくして、ガチャッ…と扉の開く音がした。


「……」


少女はちらりと“それ”を見ると………笑った。


「丁寧に運んでね。大切な“お客様”なんだから♪」


少女の言葉に“それ”は何も言わずに、ただ頷くだけ。


「…早く早く!!」


少女の声で、沢山の“ぬいぐるみ”が出てきた。


“それ”は何も言わずに、次々と円堂達を運んでいく。


「さぁてと!私も着替えよ…!!」


やっぱり特別なことするときは、特別な格好しないとね?

少女は満面の笑みで、

扉の奥へと。

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