人生ゲーム
□第二章
1ページ/1ページ
.
.
.
.
.
色とりどりに輝く、可愛らしいお菓子。……それが無様に床に散らばっていた。
「………」
すべての音が止まったかのように静まり返っている。
しかし、よく耳を澄ますと…
規則正しい呼吸音がしていた。
「…すぅ……」
誰の呼吸音かは分からない。
皆が寝ている様子を静かに見つめている……
…少女。
しばらくして、ガチャッ…と扉の開く音がした。
「……」
少女はちらりと“それ”を見ると………笑った。
「丁寧に運んでね。大切な“お客様”なんだから♪」
少女の言葉に“それ”は何も言わずに、ただ頷くだけ。
「…早く早く!!」
少女の声で、沢山の“ぬいぐるみ”が出てきた。
“それ”は何も言わずに、次々と円堂達を運んでいく。
「さぁてと!私も着替えよ…!!」
やっぱり特別なことするときは、特別な格好しないとね?
少女は満面の笑みで、
扉の奥へと。