短編小説

□愛してるが言えなかった(終)
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 あ…涙が…。

晴れた日小さな公園で

ベンチの真ん中に座っている
30代の男性が涙を零しながら地面を見ている。

その顔は、
生きる希望でも無くしたかというくらいでオーラでいえば灰色だ。


そんな彼を見たその公園近くの大学に通う女性は、
ベンチの彼の右隣に座り
手を指先で軽く触れて言った。
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