短編小説

□偽りは優しく(終)
1ページ/16ページ

高校3年
雪が降り始めた寒い寒い12月。

顔も平凡で、帰宅部、地味で無愛想、何も取り柄のないようなLJKの日常です。



「山口せんぱーいー!!」


昼休み
家では弁当を作る習慣がないため
いつも通り一人、売店にパンを買いに行っていた。

私の友達は、弁当があるし、寒いから教室で食べるらしい…。


寒さが苦手な私は肌寒い廊下で財布をブレザーのポケットに入れて、すっかり冷たくなった手をすり合わせていた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ