短編小説

□ゲームセット(終)
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今、本当に経った今
ちょっと小洒落たカフェ二人っきり。

私はいつも通り携帯をいじっていると
真正面にいた彼は、急に口を開いた。

「俺、悠の事愛してるんだ。」


またか…。

相手に気づかれないように浅い溜息をついた。

私は昔から惚れられ体質だ。

不思議なことに
ただ一緒にいるだけなのにいつのまにか依存するかのように好かれてしまう。

本当に嫌な体質だ。

いろんな人には顔が綺麗だなんて言われるが
自分的に特別、顔が綺麗だなんて思ったことなど無論ある訳ない。

どうせお世辞だろう。
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