ヨークシンシティ編
□#40 一人にしないで
1ページ/7ページ
ゴンがミトさんからもらった小さな箱の中には、ジンが彼に宛てたメッセージが残されていた。
そして、そのデモテープと一緒に納められていたものが二つ。
ゲームのメモリーカードと、念が込められた指輪。
ゴンたちはすぐに、メモリーカードのゲームが何なのか、それはどこで入手できるのかを調べた。
その結果分かったこと。
これは幻のゲーム『グリードアイランド』であるということ。
きっと、この『グリードアイランド』を手に入れれば、ジンに近づける。
そう考えた四人は、名残惜しそうにするミトに別れを告げ、くじら島を後にした。
目指すは眠らない街、ヨークシン。
9月1日に、クラピカたちと再会を誓った場所だ。
まだ約束の日より二週間も早いが、そこには『グリードアイランド』を入手するための有力な手がかりがあった。
噂によると、今年のオークションに数本の『グリードアイランド』が出品されるらしい。
これはキルアの兄である、ミルキの情報だ。
彼はかなりの情報通なので、信憑性もある。
というわけで、ゴンたちは予定より早くヨークシンシティに辿り着いたというわけだ。
.