ヨークシンシティ編

□#40 一人にしないで
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ゴンがミトさんからもらった小さな箱の中には、ジンが彼に宛てたメッセージが残されていた。

そして、そのデモテープと一緒に納められていたものが二つ。

ゲームのメモリーカードと、念が込められた指輪。


ゴンたちはすぐに、メモリーカードのゲームが何なのか、それはどこで入手できるのかを調べた。


その結果分かったこと。



これは幻のゲーム『グリードアイランド』であるということ。



きっと、この『グリードアイランド』を手に入れれば、ジンに近づける。


そう考えた四人は、名残惜しそうにするミトに別れを告げ、くじら島を後にした。


目指すは眠らない街、ヨークシン。


9月1日に、クラピカたちと再会を誓った場所だ。



まだ約束の日より二週間も早いが、そこには『グリードアイランド』を入手するための有力な手がかりがあった。


噂によると、今年のオークションに数本の『グリードアイランド』が出品されるらしい。


これはキルアの兄である、ミルキの情報だ。
彼はかなりの情報通なので、信憑性もある。

 
というわけで、ゴンたちは予定より早くヨークシンシティに辿り着いたというわけだ。




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