ヨークシンシティ編

□#49 罪の共有者
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久々の再会を果たした6人は、とあるホテルでクラピカの能力について話をしていた。

最初は必殺技の参考のつもりで質問したのだが、その期待は彼から発せられた最初の一言で呆気なく消えた。



「私の能力は旅団以外の者に使えない。」


彼の能力の強さは、大きなリスクと共に成立している。

制約と誓約。


クラピカは律する小指の鎖(チェーンジェイル)に対し「旅団以外には使わない」という制約と「旅団以外に使った場合は命を絶つ」という誓約を立てた。


そして今、彼の心臓にも念の刃が刺さっている。
命を懸けて、この誓約を守っているのだ。



「お前達だから話した。
他言しないでくれ。」

そう言ったクラピカの表情はなんだか晴れやかだった。


一方、アイリは終始頭の中が混乱していて、彼に何と声をかけていいのか分からないでいた。



ただ一つ……
そんな大事なことを決断するのに、一言も相談してもらえなかったことが堪らなく寂しかった。
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