天空闘技場編

□#39 見返りを求めない愛
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「「行ってきまーす!」」

アイリとジュリは出来立てのお弁当を抱えると、元気良く玄関を飛び出した。

「気をつけて行ってくるのよー!」

そう言って、ミトは小さくなっていく二人の背中をいつまでも見送る。

アイリたちがくじら島を訪れて数週間。
ミトはこうして毎日、献身的に彼女たちの世話をしてくれている。

今だって、朝っぱらから森へ出かけていったゴンとキルアのために、お弁当を作ってアイリたちに届けさせたところだ。

もちろん、四人で仲良く食べられるよう、アイリやジュリ の分も持たせてくれている。

「ふぅーっ。
さぁ、次は洗濯物ね!
ゴンたちの着替えが多いから、気合い入れてやらなくちゃ!!」

燦々と降り注ぐ日の光を眩しそうに手で遮りながら、彼女はそう言って小走りに部屋へ戻って行った。




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