ハンター試験編
□#08 合格
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「了解。
クラピカの言う通り、ひとまず逃げよう。」
「…アイリもそう言うなら、オレだけワガママも言ってられねぇ。
逃げりゃいいんだろ。」
軽く舌打ちしながら呟いた。
「よし。
私が三つ数えたら、それぞれ違う方向へ逃げるぞ。」
アイリとレオリオは小さく頷いた。
「おや、どうしたんだい。
みんな固まっちゃって◆
そっちが来ないなら…
こっちから行っちゃうよ。」
痺れを切らしたヒソカが、一歩ずつアイリたちに近づいてきた。
静かな湿原に、ヒソカの足音が鳴り響く。
「いち」
ザクッー
「にぃ」
ザクッー
「さんっ!」
ダッッッーーー!!!
三人は猛ダッシュで三手に別れた。
「なるほど◆
いい判断だ。」
ニヤリと笑うヒソカ。
しかし、アイリは気づいてしまった。
全力疾走している最中、視界の端でレオリオが足を止めたことに。