ハンター試験編
□#09 仲直りの握手
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「ゴンっ、クラピカっ、レオリオっ、アイリっ!!!」
ひとまずレオリオが無事だったことに安堵していた一行の元へ、ジュリとキルアがやってきた。
「ジュリ!キルア!
良かった、無事で。」
ニッコリ笑うゴンの笑顔を見て安心したのか、ジュリは思わず涙ぐむ。
「心配してたんだから。
急にいなくなるんだもの…」
「ごめん…。
でも!遠くからでもジュリやキルアの匂いは感じたよ。
だから俺、頑張れたんだ!
二人がゴールで待ってくれてるって思って。」
道標になることが、自分にできる精一杯だと思っていたジュリにとって、この言葉はどんなほめ言葉よりも嬉しかった。
「…良かった。」
もうすでに、瞳からは大粒の涙が流れている。
「ったくよー。
ジュリは相変わらず泣き虫だなぁ。」
腫れた頬に湿布を貼りながら、笑うレオリオ。
優しくジュリの頭をポンポンと撫でた。
クラピカも、その様子を微笑みながら眺めている。
「キルアーっ!!
もう会えないかと思ったっ!
まじで、あたし終わったと思ったっ!」
こちらはこちらで感動(?)の再会。
アイリはキルアを見るなり物凄い勢いで抱きついた。
「…お前、いちいち大袈裟だっつーの。
つか、そんだけ元気なら心配することなかったな。」
相変わらず、気だるそうにポケットに両手を突っ込んだままのキルア。