ハンター試験編

□#09 仲直りの握手
2ページ/6ページ



「ゴンっ、クラピカっ、レオリオっ、アイリっ!!!」

ひとまずレオリオが無事だったことに安堵していた一行の元へ、ジュリとキルアがやってきた。

「ジュリ!キルア!
良かった、無事で。」

ニッコリ笑うゴンの笑顔を見て安心したのか、ジュリは思わず涙ぐむ。

「心配してたんだから。
急にいなくなるんだもの…」

「ごめん…。
でも!遠くからでもジュリやキルアの匂いは感じたよ。

だから俺、頑張れたんだ!
二人がゴールで待ってくれてるって思って。」

道標になることが、自分にできる精一杯だと思っていたジュリにとって、この言葉はどんなほめ言葉よりも嬉しかった。

「…良かった。」

もうすでに、瞳からは大粒の涙が流れている。

「ったくよー。
ジュリは相変わらず泣き虫だなぁ。」

腫れた頬に湿布を貼りながら、笑うレオリオ。
優しくジュリの頭をポンポンと撫でた。

クラピカも、その様子を微笑みながら眺めている。



「キルアーっ!!

もう会えないかと思ったっ!
まじで、あたし終わったと思ったっ!」

こちらはこちらで感動(?)の再会。
アイリはキルアを見るなり物凄い勢いで抱きついた。

「…お前、いちいち大袈裟だっつーの。
つか、そんだけ元気なら心配することなかったな。」

相変わらず、気だるそうにポケットに両手を突っ込んだままのキルア。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ