ヨークシンシティ編
□#40 一人にしないで
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「ブタくんからアドレスもゲットしたし、とりあえず近くのネットカフェでも入って検索してみようぜ。」
「わぁ、ネットカフェなんて初めてよ!!」
「あたしも〜。」
メモリーカードのコピーと引き換えに手に入れたアドレスで、四人はお目当てのページを捜す。
出てきたのはバーの景色が広がるページ。
カーソルをそこのバーテンダーに合わせると吹き出しが出てきた。
「この人が情報を教えてくれるわけね。
GIのことも知ってればいいんだけど…」
「んー、おっ!
あった、あった。“グリードアイランド”っと…」
そう言ってキルアがクリックした途端、四人は一斉に大声を上げた。
「『情報提供料として2000万必要ですがよろしいですか?』……2000万!?」
アイリは目をぐるぐる回す。
ゴンも顔がひきつっている。
その一方で、ジュリとキルアは
「流石にただじゃ教えてくれないわよね。」とか「でもこの額ならしかたねーか。」などと、平然と話を進めている。
恐るべし大富豪。
しかし、天空闘技場で集めた資金もあるため確かにこの額は、今の彼らにとっては決して払えない額ではない。
そうしてアイリたちは大金と引き換えに、GIの情報を手に入れた。
このゲームは念能力者が作ったということ。
ゲームを始めると念が発動する仕組みとなっており、 ゲームの中にプレイヤーをひきずりこむこと。
製作者の真の目的は不明であり、このゲームは念能力者以外プレイできないこと。
プレイヤーがゲームの中で生きている限り、ゲーム機はたとえコンセントを抜いても動き続けること。
つまり、一度このゲームを始めたら、現実世界に戻る方法は二つ。
ゲームをクリアするか、ゲーム内で死ぬか。
そして、ここがもっとも重要な点。
現時点で、GIから生きて還ってきたプレイヤーは一人もいないということ。