ヨークシンシティ編

□#45 分かれ道
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9月2日。

昨日泣き崩れていたアイリは、翌朝留守電に残っていたクラピカの声を聞いていつもの彼女に戻ることができた。

ゴンたちも皆、クラピカの生存が確認できたことに、ひとまず安心している。

再会するまではヨークシンを離れる訳にはいかない。
それに、ゴンの目標もまだ達成していないのだ。

グリードアイランドの資金集め。
腕相撲で275万稼ぎ、現在はしめて約800万ジェニーの予算がある。

この800万を9億以上の予算にしなければならない。

途方もない挑戦ではあるが、レオリオには考えがあった。

「今日ヒマだったら5時までに遊びに来な。」

彼らの腕相撲の強さを知った男二人組が、地図が書かれた名刺を渡してきた。

「かかった魚はでけぇかな?」

どうやらレオリオの真の目的はこれだったようで、5人は教えられた場所へ向かうことにした。


「さて皆さま、ようこそいらっしゃいましたー!
これから条件競売を始めまーす!!!」

物騒な雰囲気に、個性的な司会者。

ジュリは終始ビクビクしていた。
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