ヨークシンシティ編

□#51 終焉
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アジトでパクノダの帰りを待つ団員たち。
アイリ、ゴン、キルアの三人は鎖で縛られている。



ようやく戻ってきたパクノダは、クラピカが出した条件、人質交換に応じると話した。


「飲めるとおもってるのか?
そんな条件を。」


フィンクスといういかにも気の短そうな男がそう言った。

クラピカの指示にまんまと流されることが酷く気に入らない様子だ。


「場所を言えパクノダ。
ガキ3人を殺して、鎖野郎を殺りに行く。」

「どうしても?」

いつものように眉間に皺を寄せたマチが訊ねる。

「どうしてもだ。
言わないなら行かせるわけにはいかねぇ。」

「絶対に場所は言わないし、3人を連れて戻るのは私だけよ。

邪魔しないで。」

「邪魔?
それはどっちの話だよ、こら?
ああ?」

冷たく言い放つパクノダに、感情的になるフィンクス。


「行きなよパクノダ。
ここは私達が止める。」

マチがそう言うと、フィンクスは心底がっかりした表情を見せた。


「………本気かよ。
理解出来ねぇぜ。

お前ら頭どーかしちまったのか!?」

「おそらく、ワタシ達つく前に全員鎖野郎にやられてるね。
こいつら操作されてるよ。」


フェイタンという細目の男のその言葉に、アイリは耳を疑った。


自分の仲間まで疑うなんて。
きっと、彼らはパクノダたちが操られていると確信したら、躊躇いなく殺すのだろう。



どうかしてるのはアンタたちだ。



そう言いたいのを必死に堪えていると、隣に座る少年が口を開いた。


「本当にわからないの?
パクノダがなぜ、お前達に何も話さず戻ろうとしているか。

マチがなぜ、お前達を止めようとしているか。
本当に操られてるからって思ってんの!?」


「…………ゴン。」
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