GLITTER

□#01 春の日
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中学からの付き合いで、家庭が複雑だった俺、キルア=ゾルディックと仲良くしてくれている。
こいつのおかげで他にも友達ができたし、一匹狼だった俺を変えてくれた。

高校生になっても同じクラスになれて、本当はほっとしてるんだ。
コイツには絶対内緒だけどな。

「ちょーっと、あんたたち!
何してんの!!?」

宿題の半分を写し終えた時だった。
いきなり目の前に仁王立ちしてきた女に、俺とゴンはあからさまに嫌な顔をした。

「何よその顔は……
さては今日もずるしてるんじゃないでしょうね?」

「……えーっと、ずるって言うか…」

「非常事態って言うの?
ゴンがあまりにもアホだからさぁ。」

「言い訳しない!!
宿題写すなんてずるい真似は許さないよ!?」

「うわーん、キルア助けてぇー!」

「……諦めろ。
アリアに捕まったら終わりだ。」

「そんなぁ。」

「……あんたたち。
人を鬼みたいに言わないでよね!」

クラスメイトのアリアが、そう言って右足で大きく床を叩いた。
ダンッという大きな音に、俺とゴンは肩を跳ねさせる。

黒髪ストレートのロングヘアがよく似合ってるこの女は、勉強もスポーツもよくできる。
顔もまぁ、美人な方でいわゆる才色兼備だ。

……なんだけど、
顔に似合わず性格はストイックで、ずるや誤魔化しが大嫌い。

「宿題写したって誰も得しないじゃん。
ゴン、教えてあげるから集中しなさいよね。」

「やったー!!
ありがとう!」

本当は世話好きのいい奴なんだよな。
マジでもっと可愛いげがありゃいいのに…
天は二物を与えないって言うけど、正にその通りだな。

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