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□子供心ですから。
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『おにっ、ちゃん…』
「おにちゃん?」
『おにいちゃん…、だれ…?』
「俺か?俺は獄寺隼人だ」
『ん…、ごくで、ら…?』
「はやと」
『はやとさん…』
「そうだ、てめぇは誰だ?」
『わたし、千愛…』
「千愛!?」
『…っ!!』
いきなり大きな声を出した事にびっくりされたが、思いがけない名前が出てきたことに、俺もびっくりした。
まさか、もしかして…
「お前、10年前の千愛か…?」
『…?』
「…お前に言ってもわかんねぇよな」
でも、よく見たらどこか千愛に似ている。というか千愛だなこれは…。
(どうして10年前の姿に…?)
『はやとさん、ここはどこ?』
いつの間にか泣き止んだ千愛は、俺の袖を引っ張り質問をする。
「ここはボンゴレ…」
そうだ!!とりあえず10代目のとこに連れていかなければ!!
『…はやとさん?』
「ちょっと失礼するぜ…」
そう言った隼人は、千愛を抱き抱えツナの部屋に向かった。
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