side quwrof.
次の仕事のために団員を呼び集めは俺は、一足早く仮のアジトに来ていた。
そして見つけたんだ、この少女を───。
床の上で眠っているらしい少女は、とてもこの廃墟を家にしているとは思えない。
それなりの服を着て、腰ほどまで伸びたストレートの銀色の髪に、整ったその容姿。
彼女は一体…?
マチ「…誰、その子?」
クロ「…来たか」
聞こえた声に振り返れば、そこにはマチ、パクノダ、シズク、シャルナーク、フィンクス、フェイタンがいた。
クロ「さぁな。俺が来たときには既にここにいた」
シズ「…起こしてみる?」
フェ「ワタシがやるよ」
フェイタンが眠ったままの少女に近付こうとした時、少女が身じろいだ。
どうやら、俺達がうるさくて起きたようだ。
『…ん、ここは…?』
薄く開かれた彼女の瞳は、桃色に染まっていた。