side heroine.
朝起きたら、視界いっぱいに見慣れぬ天井が広がっていた。
隣を見ればマチが寝ている。
…そういえば私、HUNTER×HUNTERの世界に来たんだった。
あの後、とりあえず私はマチの部屋で一緒に寝させてもらったのだった。
マチ「ルリア、早いね。もう起きてたんだ」
『ううん、さっき起きたところだよ』
つい、本当になんとなく、自分の頬をつねってみた。
『痛っ』
マチ「アンタ…何やってんの?」
『いや、今のこの状況が夢じゃないってことを確かめたかっただけ』
マチ「そう」
『…せっかく手に入れた生活だから、無くしたくないの』
マチ「盗賊の生活がそんなにいいの?」
『うん。私にとってはね。前と比べれば、すごく楽しい。それに…』
マチ「それに、何?」
『あ、いや、え〜と…なんでもない』
マチ「ま、何でもアタシは気にしないけど」
それに、この世界にはシャルがいるから、なんてことはまだ言えない。