side heroine.
辺りが騒がしくなって目を覚ますと、いくつかの顔が私を見ていた。
本当に来れたんだ…私。
クロ「…どこから来た?」
『…え?』
クロ「今、"本当に来れた"と言っただろう」
どうやら、心の声は口から出ていたみたい…。
…さて、何と言おう。
『………』
フェ「ささと答えるね」
『う〜ん…、って、痛っ!』
何と言おうか考えていたら、待ちくたびれたフェイに腕を捻り上げられた。
…冗談抜きで痛いよ、コレ。
『痛いってば!言うから放してよ、フェイ!…あ』
つい、いつもの癖で"フェイ"って呼んじゃった…!
初対面のはずなのに…どうしよう。
フェ「お前っ!なぜワタシの名前知てるかっ!?」
案の定、フェイの拘束(って言うのか?)は酷くなった。
クロ「…待て。やめろ、フェイタン」
それを止めたのはクロロだった…。