Loveless Memory

□血の雨と蜘蛛の証
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クロ「何をしていたんだ?」



クロロやみんなが、私達を見て首を傾げる。

私もシャルも血まみれの上、側には首が切られた男が倒れているのだから、当然といえば当然の反応である。



シャ「ちょっとミスっちゃってね。でも、ルリアのおかげで何ともないよ」

クロ「ルリアの?」

シャ「そう。ルリアの念、治癒もあるんだ」

シズ「え?ほんと?」

『うん。ただ、何かの命と交換だけど』

マチ「なら、こいつを殺ったのはルリアか…」

パク「えぇ…」

フィ「へぇ、やるじゃねぇか」

フェ「まあまあてとこね」

『ふふっ、ありがとう二人とも』















アジトに帰って来た私は、クロロに付いてこいと言われ、クロロの部屋にいた。



『何?クロロ』

クロ「団員がみな、蜘蛛の刺青をしていることは知っていたな?」

『うん。もしかして、私にも入れてくれるの!?』

クロ「…いや、お前には別のものをあげよう」

『別の?』

クロ「あぁ」



クロロの右手が私の左耳に触れたと思った次の瞬間、



『…え?』



耳に今までなかった重さを感じた。

そっと触れてみると、左耳にイヤリングが付いていた。

急いで鏡で確認すると、それは、蜘蛛のイヤリングだった。

背中に0と刻まれた直結1pほどの蜘蛛が、3pほどのチェーンにぶら下がっている。



『クロロ』

クロ「どうした?」

『これ、私に…?』

クロ「あぁ。それが、ルリアの蜘蛛の証だ」

『ありがとう、クロロ!』



この時やっと、本当に旅団のメンバーになれたと思えた。















to be continued...
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