ブルーツリーさえ歌えない

□第七章 暗がりのリーパー
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静寂の暗闇を乾いた銃声が貫いて、俺は何かにつまずいた。
足元に転がるそれが人間だということを理解するのに何十秒かの時間が必要だった。
「どうした?」
前方から聞こえる隊長の声は暗闇の中。
おそらくそれに答える俺も暗闇の中だろう。
「ネコヅカが撃たれました」













『暗がりのリーパー』
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