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□静かな教室には
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静かな教室内
当然だ。今は放課後
教室には俺しかいない
ああ静かな場所ってやっぱりす…
―ガラガラガラ…
「おいラグナス、聞け」
げ
「いきなり命令口調かよ」
「うるせぇ。聞け」
「はいはい。なんでしょうか」
俺が話を聞くまでこいつは話をふってくるだろうし、とりあえずはきいてあげることにした
「あのな、さっきな、サタンに職員室に来い言われて職員室行ったんだ」
「サタンってあの社会科のサタン先生?」
「ああ」
普段授業中や休み時間でも良い子にしてるシェゾが?
呼び出された?
ちょっと不思議
あ、俺は例外ね
シェゾとは昔っからの付き合いだしシェゾのゆういつの友達だし
「呼び出されて何話すか思ったら…」
「何?」
「あいつ、俺を馬鹿呼ばわりしたんだよ!!」
「え、お前のことを?」
「そう!!」
シェゾは成績優秀だ
テストでは平均80〜90のやつだ
そんなシェゾを?
おかしい
「この俺でも怒られないぞ?」
「え、いっつも最下位辺りをうろちょろしてるお前がか?」
「言うな!ちょっと泣けてくるだろ!」
でも言ってることは本当だ
俺は頭は良い方ではない
ていうか悪い
それで何回も先生に怒られたりはするんだけど…何故かシェゾがいったサタン先生には怒られたことは一度もない
サタン先生は優しいで有名だ
優しい故に容姿端麗ときた
女子たちにはいつもモテモテだ
でも誰とも深い付き合いはしない
多分人とはあまり付き合わないタイプなんだろう
じゃあなんでシェゾには突っ掛かっていったんだろうという話だけど
「はぁームカつく。あいつ思うだけでムカつく」
「まぁまぁ…そう怒るなって」
「だって!!」
「とりあえず今日は帰ろう。サタン先生はもうほっとけ」
だってだってとうるさいシェゾの手をひきながら俺は教室を出ていった
帰り際に思ったんだがサタン先生はもしかして… いや ない ナイナイ
この話は忘れてくれ