主食。
□嫉妬する程恋をして。
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い ら い ら 、す る 。
〈嫉妬する程恋をして。〉
偶然見かけた。
駄菓子屋の帰りに。
あいつを、鬼の副長…土方を。
街を歩く。
声をかけようと思った。
少し近寄って、横に女が居ることに気付いた。
可愛い、20代ちょいの女。
その女に微笑む土方。
鬼の副長が微笑んでいた。
俺の足は自然と逆へ。
「(…っんで逃げてんだよっ)」
思いとは裏腹に、足は逆方向へどんどん進む。
いらいらする。
微笑んでいた土方にも、こんな気持ちになってる自分にも。
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