超短編夢小説T

□湯気の中の眠り姫
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【設定】
「イケメンすぎる問題児」の続編。













あれから外では前髪を下ろす事にしているアンダーテイカー。




しかし、店にいる時、恵梨華の前でだけは前髪をあげるようになっていた。




あれから何年かその状況が続いているのだが、恵梨華は未だに慣れていなかった。




同じ死神とは思えないほどキラキラと輝いているアンダーテイカー。




アンダーテイカーの顔を見るたびに、あの黄緑色の瞳に見つめられるたびに、恵梨華はドキドキが止まらなかった。




唯一落ち着ける場所といえば、今いるお風呂だった。




「ふぅ・・・落ち着くなぁ・・・」




湯船に浸かりながら目を瞑りそのままウトウトと眠ってしまった。




店でお客さんの相手をしていたアンダーテイカーだったが、恵梨華が長い時間お風呂から出てこなかったので心配になっていた。




「恵梨華・・・遅いねェ」




しかし恵梨華はお風呂にいる。




そこを覗く事に少し戸惑うアンダーテイカーだったが、




「しょ、小生は恵梨華が心配なだけで・・・」




まるで自分に言い聞かせるように何度も呟き、恵梨華のいるお風呂場へと向かった。




コンコン・・・




お風呂場のドアをノックするアンダーテイカー。




しかし恵梨華から返事はなかった。




アンダーテイカーはゴクリと唾を飲んでその扉を開けた。




「恵梨華〜?どうしたんだ〜い?」




目の前には湯船に浸かりスヤスヤと気持ち良さそうに眠る恵梨華。




まるで眠り姫のようにその姿は美しく、そして妖艶だった。




「恵梨華?こんなところで眠っていたらのぼせてしまうよ」




話しかけても反応のない恵梨華。




アンダーテイカーは妖しく笑うと、恵梨華の頬にそっと手を当てた。




そして恵梨華の唇と自分の唇をそっと重ねた。




それでも起きる気配がない恵梨華。




再度恵梨華に口付けをした。




先程の触れるだけの口付けではなく、恵梨華の唇の隙間から舌を入れた。




ぴちゃ・・・ぴちゃ・・・




お風呂場に卑猥な音が響いた。




「んっ・・・」




恵梨華はぞくぞくするようなその感覚に目を覚ました。




目を開けた瞬間、驚きで固まってしまった。




「ヒッヒッヒ・・・お目覚めかい?小生のお姫様」




「ア、アンダーテイカー!?」




慌てて体を隠す恵梨華。




いくらタオルを巻いていたとは言え、肌が露出している部分が多い。




「お風呂で寝るなんてお止め?溺れたら大変だからねェ」




そう言いながら首筋に唇を寄せた。




ビクリ、と恵梨華の体が反応した。




アンダーテイカーはそんな反応を楽しむかのように舌でツーッと舐め上げた。




「んっ・・・///」




恵梨華の口から甘い吐息が漏れた。




「どうしたんだい?恵梨華・・」




色っぽい声で囁きながら恵梨華の耳を口に含むアンダーテイカー。




ぴちゃぴちゃといやらしい音が耳元で聞こえる。




「ハァ・・・ハァ・・・」




息があがり、じれったいその感覚に酔いしれる恵梨華。




「ヒッヒ・・・そんなに息を荒げて・・・小生を誘っているのかい?」




「ち・・・ちがっ・・・///」




「ほら・・・こっちをお向き?それとももっと焦らされたいのか〜い?」




耳まで真っ赤にしながら恥ずかしそうに振り返る恵梨華。




アンダーテイカーは優しく微笑み、唇を舐めた。




「・・・んっ・・・」




恵梨華もアンダーテイカーの背中に手をまわしていた。




お互いを求めるように何度も何度も角度を変えて口付ける。




舌と舌を絡ませ、貪るようなキス。




くちゅくちゅという音が、お風呂に響く。




耳で、目で、唇で、まるで五感全てでアンダーテイカーに犯されているような感覚だった。




何度もキスをしてもお互いを求める欲求は治まらなかった。




「恵梨華・・・小生に恵梨華のすべてをおくれ・・・?」




恵梨華は恥ずかしそうに目線をそらすと、そっと頷いた。



-END-

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