短編夢小説T

□イケメンすぎる問題児
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【設定】
恵梨華は死神。
毎年死神派遣協会で開かれるダンスパーティでゲストとしてやってきたアンダーテイカー。
恵梨華を見たアンダーテイカーは恵梨華に一目惚れをした。
恵梨華にダンスを申し込むと、二人はまるで恋人のように楽しい一夜を過ごした。
恋に落ちた恵梨華は引退してアンダーテイカーと一緒に暮らす事となった。















「ねぇアンダーテイカー?ずっと気になってたんだけど・・・」




ふと恵梨華は人体模型を掃除中のアンダーテイカーに声をかけた。




「ん〜?どうしたんだ〜い?」




恵梨華の声に気づいたアンダーテイカーは手を止め、恵梨華の隣に腰掛けた。




「アンダーテイカーってすごく綺麗な顔をしてるのに・・・どうして隠しちゃうの?」




「さァ〜て、どうしてだろうねェ?」




「勿体無いよ!折角のイケメンが台無しじゃないっ!」




「イ、イケメン・・・?」




アンダーテイカーは聞き慣れないその言葉に首を傾げた。




「あぁ、日本の言葉らしいよ。すごく綺麗でかっこいい人の事を”イケメン”って言うみたい」




「ヒッヒッヒ・・小生はそんなに”イケメン”なのか〜い?」




前髪を持ち上げ妖しい笑みを浮かべるアンダーテイカー。




ゴクリ、と息を飲む恵梨華。




心臓のドキドキが止まらなかった。




呼吸をする事すら忘れてしまいそうなくらいその瞳に、その顔に心奪われる。




体温がどんどん上がっていくのが分かった。




頬を赤らめアンダーテイカーを見入るように見つめる恵梨華。




そんな恵梨華をアンダーテイカーは優しく見つめた。




「イーッヒッヒ・・・恵梨華が望むならこれからは前髪を上げてもいいんだよ?」




そう言うとアンダーテイカーは前髪をかき上げたまま帽子を被った。




恵梨華はアンダーテイカーの周りにキラキラと輝く星と白い薔薇が見えていた。




「(カッコよすぎる・・・よ・・・///)」




アンダーテイカーは自分に魅入られてる恵梨華に声をかけた。




「そんな顔をしている恵梨華を・・・今すぐにでも美味しく頂きたいんだけどねェ?」




「なっ・・・///」




「小生はこれから買い物に行かなきゃいけないんだ」




アンダーテイカーは名残惜しそうに恵梨華をギュッと抱きしめた。




恵梨華の髪を撫でながら、そっと口付けをした。




「それじゃあ・・・行ってくるよ」




長い袖でそっと手を振り、そのまま店を出るアンダーテイカー。




一人残された恵梨華は、先程までの余韻に浸っていた。




ドキドキと心臓が壊れるのではないかというくらいに脈を打っていた。




「(こ・・・これじゃぁ私の心臓が持たないよっ・・///)」




熱があるように赤くなった頬を両手で押さえながら、その場に座り込んだ。




しばらくするとだいぶ治まってきた様子の恵梨華。




アンダーテイカーが帰るまで、店の掃除をする事にした。




チク・・・タク・・・チク・・・タク・・・




店内はとても静かだった。




耳には時計の秒針の音しか入ってこなかった。




そんな時だった、突然嫌な予感に襲われる恵梨華。




死神の勘というやつだろうか、恵梨華はふとアンダーテイカーが心配になった。




「そう言えば・・・アンダーテイカーいつもより遅いよね・・・」




背筋を走る嫌な寒気。




考える前に恵梨華は店を飛び出し街へと出かけた。
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