短編夢小説T
□愛しい彼女を振り向かせろ
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前髪を帽子の中に入れ、その美しい顔が丸見え。
葬儀服のボタンは胸の辺りまで外されていた。
露わになったアンダーテイカーの綺麗な鎖骨。
白く透き通った肌。
細い肩がチラチラと見えていた。
「っ・・・!///」
恵梨華はそんなアンダーテイカーを見て、ゴクリと息を呑んだ。
「ヒッヒッヒ・・・やぁ恵梨華、君が本よりもだ〜いすきな小生だよぉ?」
妖しく不敵に笑うアンダーテイカー。
もうアンダーテイカーから逃げる事は出来なかった。
持っていた本が床に落ちた。
しかし恵梨華は気にする様子もなく、アンダーテイカーに見惚れていた。
頬に触れ、首筋に触れ、鎖骨に触れ・・・。
指を滑らせるように触る恵梨華。
「アンダーテイカー・・・!」
ペロリとアンダーテイカーの唇を舐めた。
「その恍惚な表情・・・恵梨華・・・これからも小生だけを見ておくれ・・?」
「うん・・・あぁ・・アンダーテイカーは何でそんなに綺麗なの・・・」
長い銀色の髪に目を移せば、艶々と輝いていた。
堪らずその髪に指を通し弄んだ。
アンダーテイカーは恵梨華が自分に夢中な様子を見て満足そうに微笑んだ。
「さぁて・・・二人だけの甘い時間を過ごそうか・・?」
恵梨華はそっとアンダーテイカーに寄り添った。
そして二人はそのまま奥の部屋へと消えていった・・・。
-END-