復活

□正義の味方
3ページ/5ページ


そんなおかげで今や、ボス様の部屋に向かう高所恐怖症の人間に優しくない
わおっ!景色がよく見えるね!なガラス張りのエレベーターは別名天国への階段と呼ばれ、
ボス様のお部屋へ招集がかかったら最後、遺書を書置きしといた方がいいという恐ろしい教訓に発展する始末。


まぁとにかく俺が何を言いたいかと言うと、『短い人生だったな…俺』という事である。


いったい何故かは全くわからんが、呼び出されたのだ。ボス様に。

相談した親友には

『今までありがとう。俺、お前の事心の友と書いて心友と思ってたぜ』

と、どこぞの少年漫画に出てくるようなセリフを真剣な顔で言われたあげく、同僚諸君には菊の花束をもらった。

俺自身も明日までの命と、一度でいいから美少女に『お兄ちゃんっ』と呼んでもらいたいという恥も外聞も捨てた願いを金で解決し(む、虚しくなんかないぞっ!!)

両親そして、親友への遺書(俺のお経をあげるのは20以下の美少女でお願い)を書き残したのだ。


そして当日、覚悟を決めた俺を親友も同僚諸君もみんな温かく見送ってくれた。


『ありがとう!!俺はみんなの心の中で生き続けるぜっ』


と、今から思いだすと非常ーーに恥ずかしいセリフを言ったのが数十分前。はて、何が起きた…。



「え…?昇進?昇進ってあれですか、職務上の地位、官位などが上がる事(By広辞苑)ですか?昇天の間違いじゃなくって?」

「なに名無しさんクン昇天したいの?なら今すぐ殺ってあげ「いいえっ!!昇天どころか地べたに這いつくばっていたい勢いです!!」…そう?じゃあいいけどね」

                          
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ