鬼灯の冷徹

□お隣さんは有名人
1ページ/3ページ

僕は白澤。
突然だけど、アイドルの赤加々知ちゃんが大大大好き!
もう大ファン!

今日は赤加々知ちゃんのレギュラー雑誌の新刊発売日。
なんと赤加々知ちゃんの特集も組まれてるらしい。

「ちくしょー…」

どこに行っても売っていない。いや、売り切れていた。
赤加々知ちゃんは超人気、超有名なアイドル。
男女共に人気が高く、クールビューティー。

ちなみに赤加々知ちゃんの容姿は、セミロングの黒髪・切れ長な瞳・スッと通った鼻筋・淡雪のような肌・ぷるぷるの唇・高身長・胸は大きく、ナイスバディ。

あー…彼女にしたい!

「あのっ…」
「え?」

彼女のことを考えてたら、このマンションの住民らしき美女に声を掛けられた。

「そこ、通して頂けますか?その部屋なんです、私」
「あ、あぁ!ごめんっ!」

美女は隣の部屋へと入っていった。

どことなく赤加々知ちゃんのようにも見えたが、そんなはずはあるわけないと思った。

しばらく外で唸っていると、先刻の美女が出てきた。

「あなた、何をされてるんです?」
「あー…欲しい雑誌が中々売ってなくて…」
「売られてなかったのですか?」
「売り切れ。今日発売の“八熱八寒”って雑誌なんだけど…」
「それならありますが…いりますか…?」
「いいの!?」
「えぇ。貰い物なので、興味ありませんし」

部屋から取ってきて、僕に手渡ししてくれた。
代金はいらないと言う。しかし、タダほど高いものはないので、今度お茶でもと誘ってみたら、スケジュールを確認した後、了承してくれた。

「あなたはどなたのファンなのですか?」
「赤加々知ちゃん!すっごい可愛い!!」
「照れますね…面と向かって言われると…」

彼女は頬を染めた。
僕は初めて神に感謝するかもしれない。

「赤加々知、って私なんです」

神様ありがとう!
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ