ながいはなし

□風紀を乱すな! 第五章
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神然音学園は基本的に自由な学園である。
校則は多く感じるかもしれないが、内容は特別なことは書いていない。
しかし、一番厳しいとされる校則が一つある。

《鬼灯様の独占は禁ずる》

という内容である。
鬼灯は容姿端麗で文武両道。モテるだけ恨みを買うこともある。
しかし、恨みを晴らそうとする輩は鬼灯を独占しようとしてると認識され、信者やファンクラブに抹消されてしまう。それは、鬼灯にも分からないように、内密に。
けれど、この校則は鬼灯は知らない。

「あの…生徒会長…ナメやがって…!」

密かに企む男一人。

「会長さーん!」
「おや、宮入さっ…んーっ…!」
「わりぃな…暫くねんねしてもらうぜ?」
「んっ…っ………」

鬼灯は眠らされ、そして倉庫へと連れていかれた。

「こ…こは…?」

ギチッ…!

「なんですか…これは!?」
「驚いたか?」
「宮入さんっ!離してください!!」
「ヤダね!」


「はぁーい!そこまでー!!」


「蓮華さん!?」
「ほらぁ!手首に痕付いた!マジ滅んでしまえ、葵め!」
「つい、な…」
「滅んでしまえ!」
「蓮華さん、ありがとうございました…」
「いえいえ♪」
「まっ、つーことで宮入は残れや、な?」

怪しい笑みを送って、鬼灯を倉庫から出した。

「あ」
「あ゛?」
「なんだお前かよぉ…ちぇっ…」
「うるさいですね、いたたっ…」
「怪我?って鬼灯!お前バカなの!?」
「何がです?」
「手首!真っ赤じゃん!」
「おやおや…」
「呑気だな!手当てしてやるから!!」
「ちょっと…大丈夫ですからっ!」

ぐいっ、と手を引かれて、あっという間に治療を施されてしまった。

「あの…一応言っておきますけど…ありがとうございます…///」

『風紀を乱し過ぎないでねぇっ…!

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