一万打御礼企画

□本物ではないけれど
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「大王…仕事をしろっ!」

鬼灯は愛用の金棒で思いっきり閻魔大王の尻をひっぱたいた。

「いたぁいっ!痛いよ!鬼灯くぅん…」
「うるさいですよ、さっさと仕事しろ」

鬼灯がとんでもないワーカーホリックなのに対して、大王はのんびりぐうたらな感じだ。

鬼灯は幼いときに閻魔大王に拾われ、まるで閻魔大王の実の息子のように大王が可愛がる。
鬼灯はなんだかもどかしく、くすぐったかったが嬉しかった。
幼馴染みにも感じなかったこの家族感が好きでいた。
唯一、ちょっと弱みも見せれたし、ちょっと甘えたりもできた。
呵責とまでは行かなくても、暴力的な感じのことはしていたが、ちゃんと尊敬していた。
なんだかんだ言ってはいるが、鬼灯自身も閻魔大王が大好きだ。

その日の仕事が終わり、鬼灯はふらりと閻魔大王のもとへと向かっていた。
このようなことは何度かあり、最初は驚いたりしていた獄卒たちも今は微笑ましく見ている。

「大王…」
「どうしたんだい?鬼灯くん」
「別に…」

毎度こんなやりとりだが、閻魔大王も獄卒たちも鬼灯が甘えたいと思っていることくらいは分かるのだ。
鬼灯の厳しい瞳や吊った眉が寂しげになっているから。

「今晩は一緒に寝よっか?」
「はい…」

鬼灯は表っ面は正に鬼であるが、その分のベクトルが反転すると甘えたになる。

そして今宵も閻魔大王と一緒の床で眠るのであった―――――









以上、白澤の徒然





「白澤様、それなんて言うか知ってますか?」





すとーかー、って言うんスよ?
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