黒子のバスケ
□俺は犬じゃない!
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ここ、帝光中学バスケ部には一匹の犬がいます。黄金色の少し猫っ毛な毛並み、人懐っこい性格で僕よりも大きいワンコです。それはいいんです。いいんですが、みんなが彼を愛しすぎていて、ミスディレクションを駆使したって跳ね返されてしまいます。ということで、みんなに跳ね返されないように、僕(ら)のワンコの所へ行ってきます。
「黄瀬ち〜ん、お菓子ー(ムギュゥ」
「あげたお菓子、もう全部食べちゃったんスか!!?」
「むぅー・・・おいしかったんだも〜ん・・・」
なんですか、あのお花畑は!僕らの主将の赤司くんまで悶えてるじゃないですか!!なんなんですか全く・・・。
「黄瀬。お前、今日のラッキーアイテムはどうしたのだよ。」
「あー・・・家になかったんスよ〜・・・」
「全く・・・緑のシャー芯くらい持っておくべきなのだよ。仕方ないから、貸してやるのだよ。」
「マジっスか!?貸してほしいっス!!」
「ふん・・・」
あぁぁぁぁっ!!あそこはなんですか!緑間くん、ただ黄瀬くんに使って欲しいだけじゃないんですか!?違うんですか!!・・・すいません、キャラを保たないとですね・・・。緑間くんがツンデレなんで、デレるのは黄瀬くんだからですね、わかります。でも、話せているだけいいですよね・・・緑間くん・・・
「黄瀬ェ、1on1すっぞ!」
「うわぁ・・・青峰っちから誘ってくるとか、明日槍でも降るんスかね・・・」
「失礼だな、テメェ・・・」
「ウソっス!わんおんわんやろ!!」
「わんわん、うっせぇよ」
「わんわん言ってないっス!」
「へーへー」
・・・僕の相棒はなに考えてるんでしょうね、どこにピュア峰置いてきたんですか?お願いですから、持って帰って・・・来なくていいです。とりあえず、リア充みたいな内容の会話しないで頂けますか?ホント、丁重にお断りさせて頂きます。まぁ、彼氏力はダントツ青峰くんですかね。
「黄瀬、どうかしたのかい?」
「赤司っち!!」
「黄瀬は本当に犬だね、全く(クスクス」
「赤司っちまで、犬扱いしないで欲しいっス!」
「お座り」
「はいっス!」
「ほら、ね?」
「一本取られたっス!」
赤司くん、イグナイトしていいですか?いえ、させてください。お願いします。そんなに黄瀬くんにご執心とは知りませんでしたよ。というか、赤司くん。なに、黄瀬くんをフレームに収めながらハァハァしてるんですか?気持ち悪いですよ?では、そろそろ僕も行きますかね・・・
「黄瀬くん。」
「あ、黒子っちィィ!!(ギュー」
「いい子にしてましたか?」
「当たり前っスよ!!」
「では、ご褒美です。(ちゅっ」
「「「「!!?」」」」
「んっ・・・ふぁ・・・黒子っち・・・?///」
「はい、なんですか?」
「今のって・・・キ、キ・・キッ・・・キス、っスか・・・?」
「そうですね」
「「「「黒子ォォォォ!!」」」」
みなさん。黄瀬くんはワンコなんですから、たっぷり甘やかさないとですよ?
「!俺は犬じゃないっスよーーー!!!」